子どもとの学び(理念)
子どもとの学び
「礼和いきいき親子空手道」「峡田おやこ空手道」では、精神的に追い込み大きな課題を与えることをせず、スモールステップの課題を目の前にコソっと置いて、できるだけ本人が発見しやすい指導法を心がけております。
目の前で見ている小箱を、「ちょっと後ろ向いてて」と声を掛けてから、床にただ置いたとします。 中身が分かっていたとしても、それだけでちょっとドキドキしませんか?
「もう、いいよ~。」で振り返ったとき、子どもの視野は広がります。空間の上の方など、きっとわざわざ、どこだろうと探すでしょう。
床のどこかにただ置かれている箱を見つけたとしても、自分で見つけた!という達成感がありますよね。 「はい。どうぞ。」と最初から手渡されるよりも、きっと心が動きます。中身がどんなものか知らなければ、そこでまた、楽しみの第二弾です。
「中にはこれが入っているから、このように使いなさい」なんて、親切に教えてしまう大人もよくいらっしゃいますよね。
自ら発見して、理解するからこその「成長」を、奪ってしまっていませんか?
箱そのものの存在すら提示しないのは、これまた放置ですので、それも勿体ないですね。
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礼に始まり、礼に終わる武道では、忍耐強くお話を聞く時間も時折作ります。
慣れない正座ですが「先生が足を崩していないんだから、自分も崩しちゃいけないんだな。」そんなことを察するようになります。
足がビリビリする変な感覚を味わって、後からみんなで笑ってしまう なんてこともよくある光景です。
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稽古中、出来るだけクイズや間違い探しをします。手を挙げて、自分の意見を発表するのと同じです。
最初は人を見て指摘するだけの子が、自分で間違いに気付き、自分で直すようになってきます。言われてやるのではなく、自己との向き合いが入って来て、初めて「稽古」になります。
年齢が上がるにつれ、自分を鏡として見られるようになってくることも大きな成長の一歩です。
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帯の色が上がっていけば、兄弟子である子どもが、弟弟子の大人に教えるようにもなります。「大人だから上」なんてことは、ありません。
「教えていただく」心を、大人の方のほうが持てるかどうか。それも「学び」です。 「大人だから、黙って聞いてあげる」ということではないんですね。謙遜ではなく「謙虚」とも言います。
長年続けている子どもたちは、実際にとても指導力を備えています。
教える相手に合わせて、言葉を選ぶことができるくらい成長しています。
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1,800人もの大きな大会にも出ます。成績優秀な選手のみならず、全員が出場できるのが「礼和流」の良さです。
勝ち上がること、負けること、どれを経験しても「そんな自分がいるなんて知らなかった!!」というような「初めて出会う自分」が出てくるでしょう。
子どもだけでなく、大人もきっと出会えます。
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大会のあと、自分の口でそれぞれが感想や反省を話します。
大人も子どもも、同じ会場で同じ緊張や悔しさ、喜び、感動を味わいますから、聞いている全員が受け入れてくれます。
そんな体験を重ねていって、将来の進路に必要な主体性、話法、コミニュケーション能力を自然と身につけていけるよう、毎回行うようにしています。
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近年の子どもたちは、スクリーンタイムが増えたことによる体力の低下が問題となっていますが、私が空手で出会うお子さま達にも見られるようになってきました。
ボディイメージが育っていない、姿勢の保持が困難、連動した身体操作が苦手、握力が弱く手指の巧緻性に欠ける、目の動く範囲が狭いなど、10年前の子どもたちと比べても顕著です。
身体の発達と脳の発達は連動しています。
神経系の発達は、3〜8歳で著しく成長し、5歳頃までに成人の約80%に成長すると言われます。
この時代に育まれた神経回路は「一生の宝」です。
高学年や中高生になると、それを土台にして様々な分野で活躍していくでしょう。
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「子ども」が生まれてくれたことで、私たちは大人から「親」になりました。
子どもが1歳なら、親1歳。
子どもが7歳なら、親7歳。 同級生。
親だから正解を知っているわけでもなければ、
その正解はすぐに正解でなくなる場合もあります。
スマホやSNSに使っているその時間、
我が子や地域の子どもたちとの学びの時間にしませんか?
型を打ちながら自分と向き合う空手道は、きっと心を整えてくれるはずです。
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1人ひとりの子どもたちの育ちと、それを支えながら共に学び、
歩んでくださる大人の方がいる。
夢中になれる時間があり、信頼される居場所がある。
そんな環境造りに力を注いでいます。
もしもご縁がありましたら、是非ご一緒に!
武の道の歩みを楽しみましょう。
この活動を理解し、賛同してくださる方を当会は歓迎いたします。
代表 瀬戸 涼子(四段師範・保育士)