2020 Xmasミニ大会『弐峡一杯』/稽古納め

↑すっかり忘れていた尾久弐名物「きつねポーズ」やってみました。

 きつね愛が止まらない幼児だった子が、今度6年生になるんだね。

 マスクで表情が分からないけど「にーーーーっ」と笑ってるはずです(≧▽≦)


2020年12月27日(日)に、

今年もクリスマスのミニ大会を開催し、無事に稽古納めとなりました。

コロナでどこもかしこも気苦労絶えない1年だったと思います。

生活が直接すっかり変わってしまったご家庭もあれば、

間接的に影響が出ているご家庭もあり、

東京の新規感染者数は増える一方。

直接の原因でなくとも、回りまわって残念ながら、

空手が出来なくなってしまった練習生もいました。


そして、

先生としては、今年はクリスマスの大会は無理だと思っていました。

でもね、1年間のイベントの中で、一番好きだという子が多いこの大会。

さて、どうしようか…と初期メンバーに相談してみたのが11月の終わりです。


幼児の頃からずっと見てきている、今は中学生の男の子。こう言いました。

「大会そのものをする、しないじゃなく、

昨年までの種目の中で、これはコロナで危ないというものと、

これなら対策すれば出来るというものを話し合ったらいいんじゃないかと思う。」

建設的なご意見です。

きっと、学校行事の影響もずっと見てきているのだろうと思います。

ほんとはね、実はその成長っぷりにちょっとウルっときましたよ。

お母さんに、こういうところ見ててほしいと素直に思いました。


その意見がきっかけで転がり出した「ミニ大会」。

開催すると決定したら、

当日出るだけでいいと思っていたら甘い。

開催までは準備が本当に大変で、当日になる前に行う準備がとても多い!


もともと参加意識の薄い練習生は、誰かがやってくれるだろうと思っている。

「誰かって誰?」


歳末にお菓子を配りまくるイベントだと思ったら大間違い。

「あれはやりたくない」

「これはぜったいでたくない」

そういう言葉を大きな声で発する子もいます。(種目に対して)

理由は疲れるから。

ほうほう。それなら、それで、こちらも気合が入るではないか。


このミニ大会ももう5回目。

ベテランになった子どもたちを中心に、

1人ひとりの名前を書いた付箋を使って、実力が偏らないようにミニ支部を4つ作り、

ミニ支部長とミニ副支部長を立て、支部生をまとめていきます。

ミニ支部でスケジュール管理、稽古参加のシフト管理もします。


それって、子どもたちだけでできますか?

無理なんですよねー。

だから、その時どうしたらいいのか。

一緒に考えてくれる大人もいれば、そうでない大人もいます。

社会と同じ。

子どもたちが問題に出会ったら、問題に気付いたら、

モジモジもじもじしているだけでは解決しないんです。

かといって、前もって大人が親切心で先回りしてしまえば、

子どもが考えて悩んで解決する機会を奪います。

(むずかしいですよね。)


だからこそ、

先生からのお題は、完全でないものを投げます。


昨年の夏の山合宿で、

天然水の池にマスを放流し魚吊りをしました。

釣り竿の数は足りません。

餌にも食いつきません。

だけど、やってみたいし、釣ってみたい。

最初、大人の発想は「釣り竿の数を人数分購入する」ことでした。

足りないものは足せばいい。簡単に言えばお金で解決できる方法。


今の子どもたちに、その方法がはたして必要なのか?


合宿のあと、

「どうやったらあのマスを釣れたか」

という考察をしてみた方もいらっしゃいました。

面白く拝見しました。


でもね。

そこが実はちがうんです。


釣れないようにプランニングしていたんです。

何故なら、都会の子どもたちに体験させたかったのは、

天然の泥に自分から飛び込むことだったからです。

(毎年参加させて頂いていたキャンプで、

当支部からは意欲的に汚れ事・疲れ事をする子は一人もいなかったからです。)


もちろん、池の水は全部抜きました。

溺れないようにね。

何が残っていたかといえば、人工的なものは一切ない

良質な「ザ・泥」でした。


もしも最初に「泥遊びをするから入ろう」と言ったら、

そこにいた子どもたちのどれだけの子が入ったでしょうか。

もちろん、喜んで最初から飛び込む子もいたでしょう。

だけど、ほら。それって、そういうのが元々大丈夫な子だけじゃないですか?


「えー。やだー。」

「きたなそうだし、よごれそう」

と言って拒否する子もきっといただろうと思います。


「ぜったいやだ!!」も、いたでしょうね。想像できます。


そうするとどうなるか。

「入りなよ。」と大人が促す。

「大丈夫だからやってみなよ。」なにが大丈夫なんだ?

「勇気がないなー。」とか「なんでやらないんだ」とか、

背中を押されるよくあるパターンになるんじゃないかな。


でも、実際のところ、

どうだったか。


え?あなたも入るの?というキャラの子も含めて、

驚くような姿で生き生きとしていた

泥だらけの子どもたち。

漫画みたいに顔まで跳ねてるけど、へっちゃら。

真っ黒な泥の中から、

ぬるぬるのマスを何匹も救い出しました。

だって、いないのかと思っていたマスがそこにいたんだもんね。


マスが釣れなかったから、

道具が足りなかったから、

時間をかけてやってみたのに成果が無かったから、

この「マス釣り」の計画そのものが失敗しかかっていたから、


だから成功させたかったんだよね。

その身体を使って。


さて。


長くなりましたが、一年間の総まとめです。


今年のミニ大会、3時間という限られた時間内に行ったのは、

これ。↓

・会場準備

・開会式

・各種体育系種目

・早蹴りクイズ

・試割(40枚割りました)

・型試合

・ミニ支部代表戦

・組手(3つのトーナメント)

・締めの四股立ち

・閉会式

・退室


すっごい詰め込んでありますが、全て5年目の内容ばかり。

事前の準備が各支部でスムーズに運んだところが多く、

お手伝いのお母さん方、試合に出られなかった練習生の力もあって、

無事に終わることが出来ました。

ありがとうございました。


プログラムの間違いに気づいたり、

得点の付け方が分からなくて聞きにきたり、

風船が足りないんじゃないかと懸念してみたり(実際余ったっしょ。)、

だけど分からないままにしないで、ちゃんとミニ支部長が聞きに来たり。

きっとその前には、「どーいうことなんだろう」とパニックにもなりながら、

相談していたんだよね。


それはね。当日参加するだけでもなく、

「勝った」「負けた」で片付くものではない、

もっと大事な力を育んでいるよ(^^) 

この先のみんなの生活の中で生きていくものだと思います。

その時に、空手をやっていてもいなくても。



2020年。

稽古が出来ないという期間も経験しました。

公園で稽古もしました。

夜には「星空稽古」と称して、手首にキラキラをつけてモチベーション上げました。

スニーカーだけどミットも蹴りました。

公園でマンツーマンで組手もしました。(先生だけ4時間ぶっ通しとか腰が痛かった)

再開したけど、来られなくなった子も出てきました。(悲しいね)

大会はなくなったけど、

豆まかれも、ハロウィン稽古もやりました。

クリスマスのミニ大会は、子どもたちのデザインでメダルも作りました。

応援もたくさんもらいました。


いろいろあった1年でしたが、

ここにこうして楽しかったり悔しかったりする仲間がいて良かったね。

少し過ぎてしまったけれど、

メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!!

2021年、みんなの心と身体が元気でありますように。


いつも空手道へのご理解とご協力を賜り、保護者のみなさまありがとうございました。

引き続き、宜しくお願い申し上げます。

礼和いきいき親子空手道 / 峡田おやこ空手道

現役保育士が分かりやすく教えています。 東京都荒川区で活動中。 当会では幼児さん~大人の方までが、 それぞれの目標に向かって 真摯に稽古に取り組んでいます。 子どもたちの成長過程には、 家庭や園・学校だけでなく、 信頼できる大人の中で自分も信頼されていく、 そんな環境が大切です。 お子さまの成長に大切な時間を、 親子で一緒に空手道と過ごしませんか? 初心者歓迎♪ 見学・体験お待ちしております。