毎年宗家から頂く柳心舘カレンダー。
忙しさにかまけて、めくるのを忘れておりました。
9月の言葉「今日好風(こんにちこうふう)」
秋風の心地よさを感じる時間が…銘々一番大事。
必要な時に、ちょうどよい言葉がさらっと出てくる、
それがこのカレンダーの凄いところ。
事務作業に追われて、夏休みを全く楽しめていないが…
深夜のコンビニ帰りにふわっと「ああ、風がもう秋だな」と思ったときに浮かんだのは、
「あーーー早く学校行きたい」でした。
そうそう遊べない大人の専門学生の私は、休みよりも学びたいのでしょう。
なんかちょっと残念な気もするけど笑
「子どもの権利条約」「児童福祉法」は引き続き、後期に深堀り。
「日本国憲法」の授業も入ってきます。学び直しは楽しいものです。
さて、稽古日記です。
先週は昇段級審査Weekでしたので、審査結果をお渡ししていきました。
私の師匠のスタイルで、結果通知書の右側は「先生からの言葉」が書かれています。
書かれています…ですが、尾久弐と峡田一の練習生に書かせて頂くのは私です。
幼児については、分かりやすく書きますが、
空手を続けていくうちに、級も学齢も上がっていきます。
レベルが上がってきているからこそ、
「それでよいのかよく考えなさい」という内容にもなってきます。
辛口のコメントを書く場合もあります。
ただし、それは本人の「人格」についてではありません。
あくまで「空手道」に対する姿勢、技能、心など、
客観的に見られるもの
…まぁ、「稽古をレベルどおりにちゃんとやってるか」ということになります。
やってるけれど、言われないとやらない。
好きなことだけ頑張るけど、準備体操はグダグダしている。
休憩中に鬼ごっこをして走り回るのは良いけれど、時間になっても終わらない。
みんなで使っているものを、片付けない。
など、ごくごく当たり前のことが、そのまま合否に繋がります。
ですので、最終的には「人格形成」の一つの要素にはなってくるとは思いますが、
「不合格」=「自分はダメなんだ」という捉え方をしないよう、
保護者の方にも、練習生本人にも、ご理解頂く必要があります。
「あんなに頑張っているのに、合格しない」と、思われるご家庭もあるかもしれません。
頑張り方が正しければ、技能は着いてくるものです。
「それ違うよ」ということを何百回頑張っても、
悪癖になるだけで上達からは離れていきます。
色々とお心に思うことがある場合はとくに、
どうぞ関心をもって、稽古を見学なさってください。
または、ご自身も一緒に、同じ立場に立ってみてください。
(いつでも入会ウェルカムです)
どれだけ四股立ちがキツいものか、
どれだけ同じ位置を蹴ったり突いたりすることが容易ではないか、
それが自分の身体と感覚を通して、ご理解いただけると思います。
なかなか出来ないのが普通です。
時間がかかるものだから、価値があります。
「不合格」に上乗せして、怒ることはしないでください。
「次は受かるよ!だって頑張ってるもの!」と、安易な確約もしないでください。
「合格」の重みも、
「不合格」の重みも、
背負うのはすべて「本人」です。
もしも不合格で落ち込んでいたら、
そろっと好きなご飯を用意してあげる。
それくらいのスタンスでいてください。
そして、合格に対して、さらなるご褒美も与えないようにしてくださいね。
お子さまの価値観というのは、この時期とても大事です。
本日も有難うございました。
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