12月の全国大会の種目、「団体戦」のチームが決まりました。
3人編成のこの種目は、個人戦の技量のほかに、
チームメンバーの動きがすべて揃っていることが求められます。
『木を見て森を見ず』
『森を見て木を見ず』
どちらも稽古の過程で起きてくるものです。
大きく進みながらも、体系を崩さず歩幅を合わせること。
技の高さ、速さ、目線をそろえること。
1人1人の癖を無くしていくこと。
そして、気持ちと気迫が「合う」こと。
これをするには、当人たちの客観性が大事。
大会のためだけ、入賞のためだけに熱くなるような、
外から教える監督は不要です。
今の子どもたちは、様々なツールが使えます。
そういう時代の子どもたちだからです。
そして、とても勉強欲があります。
ちょっとサポートして提示してあげれば、それで充分(^-^)
コミュニケーションを取りながら、
自分たちでチームを引き上げていく過程が何よりも大事。
チーム競技というのは各種ありますが、
それぞれの役割がチーム内で異なり、全体を構成していくことが多いと思います。
この団体戦は「シンクロ」です。
まったく同じことを、
同じタイミングで行うことって、
「個性を大事に」や「アイデンティティの尊重」が叫ばれる時代に、
なかなか無い経験ではないかと思います。
判定項目に「気迫」があるということは、
人間として「心」も揃えないとなりませんしね。
ちいさな社会性ではありますが、
個のレベルを上げる「木」と、
チームとしてどう映るかという「森」の部分。
その両面に自然と取り組めるプログラムです。
子どもたちはチームで話し合って、
多少ぶつかりながら、言葉を選んだりしながら、
それぞれが結果を出していきます。
その作業の積み重ねが、
きっと子どもたちの人間形成に役立つことでしょう。
だって「PDCAサイクル」を自然と身に付け、
理解していくということですもんね。
一過性の大会結果を求めて熱くなる大人は、
子どものその成長の芽をつぶします。
何もしないのは、ただの怠慢。
適切なさじ加減。
「木と森」の管理人として、
またこの2ヶ月を見守っていきたいと思います。
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